【WORKS】
明太子(西海)/新聞広告 2006
※「とまらない明太子」は、私がつくったコピーではありません。
代理店から「このコピーとビジュアルに合うような
ボディコピーをつけてください」という仕事の依頼でした。
で、掲載されたコピーがこれ↓落語風の小噺に仕立てました。
ときに一句。
「大概にしてと明太子ひったくり」
えー、世の中には切っても
切れぬ仲なんてものがござ
います。梅に鶯、花に蝶、
ご飯といえば明太子、とい
う方も多いようで。炊き立
ての白いご飯に明太子の赤、
まったくめでたいものです。
明太子にも数ありますが
“通” もうなる逸品てのがご
ざいまして。「こいつは老舗
の品だけあって、さすがに
旨いよ、どうだい、ひとつ?」
なんて客人に勧めますと、
えらいことになりますな。
「このプチプチした歯触り。
卵本来の旨味が活きてるね。
こいつはたまんない」と、
つい二杯、三杯と食が進み
ます。
主人も負けじと「なに言っ
てんだい。からし明太子っ
てのは、辛過ぎず、甘過ぎず、
程よいものが一番なんだよ。
こいつはほんとに、たまん
な
いねぇ」とパクパク。
すると横からカミさんが
「食い気も
程よくしとくれ
よ。ウチの米びつがたまら
ない」。
北九州発。
全国のアツアツのご飯の上へ。
西海の明太子