【WORKS】
日清製油/カレンダー (企画とコピー)1994
「地球の上の、共生生活。」
※広告プロダクション勤務の頃は、企業のカレンダーの企画もやりました。
これは、地球環境やエコロジーに対する意識が高まる中で、
生物の“共生”をテーマにした
カレンダー。 図鑑などで共生の事例をたくさん調べて、
絵になりそうな動物のペアをクレイアートの作家に選んでもらいました。
【テッポウエビとダテハゼ
】
【ウシツツキとサイ】
砂底の巣穴で一緒に暮らすテッポウエビとダテハゼ。
巣穴掘りはテッポウエビの仕事で、
ハゼは、餌を食べに出るエビを誘導したり、
尾を振って危険を知らせたりします。
草食獣の背中で暮らす鳥、ウシツツキ。
相棒についた吸血ダニやハエを食べ、背中の上で
眠ったり巣を作るかわりに、近眼のサイなどに
敵が近づいてきたことを知らせます。
【ホンソメワケベラとクエ】
【ヤドカリとイソギンチャク】
魚の掃除屋として知られるホンソメワケベラ。
魚食性のクエもそのお客であり、
口を大きく開けて寄生虫を掃除してもらう時も、
ベラを決して食べようとしません。
恐ろしい刺胞をもったイソギンチャクを
乗せることで、ヤドカリは外敵から守られ、
イソギンチャクはヤドカリの移動によって
かきられた餌を食べることができます。
【ナイルチドリとワニ】
【サンゴガニとサンゴ】
ワニの口に入って掃除をするナイルチドリの話は、
早くもギリシャ時代の歴史家
ヘロドトスによって記されており、
最も古い共生のひとつとして知られていました。
サンゴの天敵、オニヒトデを追う払うサンゴガ二。
短い脚と大きなハサミで
サンゴの林を巧みにすり抜け、魚を襲ったり、
サンゴが分泌する粘液を食べて暮らしています。