中3の3学期 [1980(S55)年]
<1980年 1月のヒット曲>
洋楽ポップス
歌謡曲
ギミー・ギミー・ギミー
(アバ)
異邦人
(久保田早紀)
ペパーミント・ジャック
(アラベスク)
大都会
(クリスタルキング)
今夜はドント・ストップ
(マイケル・ジャクソン)
愛染橋
(山口百恵)


◆冬休みの技術科の宿題でつくった
 立体ダコ※を提出。
 なんとなく黒く塗って出したら、筒井先生から
「受験とは関係ない宿題に、わざわざ色まで塗って
 取り組んでくれたのか。うれしいぞ」と妙に感激された


※ヒゴで四角柱の骨組みをつくり、ビニールを貼ったタコ。
 筒井先生は、他の先生に聞こえよがしに言ってたので
「入試前の時期に、そんな宿題を出して…」
とかなんとか、職員室で言われていたのかも。

ポール・マッカートニー来日、
  大麻不法所持容疑で逮捕される※。
※後に「急いで口で吸え!スネークマン・ショー」の中の
ポールを取り調べる警察官「
はい、菊池です」のネタになる。
「反省してるなら、ここにサインしろっ。
 もう一枚…、もう一枚…

◆(文集より)
とにかく外人のロックがすきだ。
今もっているレコード
ビートルズ20枚、ローリングストーンズ12枚、
エルヴィスプレスリー2枚、ビーチボーイズ5枚、
ボブディラン1枚、チャックベリー2枚、
クリーム2枚、ジミヘンドリックス2枚、
デヴィッドボウイ2枚、イーグルス5枚、
ザ・バンド1枚、ウイングス7枚、フォリナー2枚、
レッドツェッペリン5枚、ディープパープル5枚、
ザ・フー2枚、キンクス2枚、ピンクフロイド3枚、
キングクリムゾン2枚、イエス2枚、
ELP2枚、CSN&Y2枚、合計88枚。※

※スゴイなぁ。中学3年でこんなにも。
当時レコードは、アルバム(LP)1枚が2,500円
シングル盤1枚が600円ほどでした。
昼食のパン代を浮かせたり、新聞配達のバイト代で
レコードを買っている友達もいました。
昔の「名盤」と呼ばれる作品も聴いてみたいし、
誰がどんなアルバムを持っているか、
次に買うなら何がいいか友達と相談しあって、
レコードを貸し借りしていました。

<1980年 2月のヒット曲>
洋楽ポップス
歌謡曲
愛という名の欲望
(クイーン)
さよなら
(オフコース)
ラジオ・スターの悲劇
(バグルズ)
秋止符
(アリス)
ヘッド・ゲームス
(フォリナー)

(松山千春)


◆いよいよ私立高校の入試がはじまる。

(文集より)初めての試験だったので、
  試験場に入るまですごく不安でした。
  入ったあとも人数の多さにまた不安になりました。

※たとえば八幡大学付属高校(現九国大付属)は、
 当時から何台ものバスで受験にやってくるほどで、
 正門前の道路が多くの受験生でごったがえした 。
 目と鼻の先の高校なので、
北中からの志願者も多かった。

(文集より) 試験の前の日は、
どきどきはらはらして
何ともいえない気持ちだったけど、
 試験の日は友達と一緒だったから、
そう上がりませんでした。

◆山口百恵が三浦友和との結婚・引退を発表。
◆映画「地獄の黙示録」封切り。
 (挿入歌はドアーズの「ジ・エンド」)

<1980年 3月のヒット曲>
洋楽ポップス
歌謡曲
孤独のメッセージ
(ポリス)
贈る言葉
(海援隊)
愛しのキッズ
(プリテンダーズ)
TOKIO
(沢田研二)
ロンドン・コーリング
(クラッシュ)
唇よ熱く君を語れ
(渡辺真知子)


◆卒業前の時期、昼休みになると、
 クラスの枠を超えて3年の男子がサッカーに熱中する。
 まるで、ストレスや不安を蹴飛ばすかのように。

 ある日、 小雨も気にせず走り回っていたら、
 弘中先生に見つかってストップがかかる。
「お前ら、あがれー。風邪ひくぞ。受験前やろが」

 その後、5時間目は卒業式の練習に。
 一人ずつ名前を呼ばれてステージにあがるたびに
 男子は学生ズボンが泥だらけで、
 体育館にクスクス笑いがもれる。
 でも、あのドロはカッコよかったと思う。

◆3月12日 公立高校入試

◆3月15日 卒業式

卒業式を終えて、それぞれのクラスに戻る。
3年3組では芳賀先生がはなむけの言葉として
なにか先人の文章を引用。(内容は忘れました)
冒頭いきなり「詮(せん)ずるところ…」と
始まったのがおかしくて、たまらずに
前の席にいた権藤くんの椅子をけって合図する。

教室の後ろに保護者が並んでいるなか、
笑い出しそうになるのを必死にこらえて、
先生の話の間、ずっとヒクヒクしてました。

◆NHKドラマ「あ・うん」(脚本・向田邦子)放映
◆サザン・オールスターズ「タイニイ・バブルス」
(「C調言葉にご用心」収録)
佐野元春1stシングル「アンジェリーナ」

◆(文集より) 生き生き
 半年間、教室に掲示した言葉ですね。
 これが、卒業にあたって贈ることばです。
 これからも、生き生きと生活してください。
 どこの学校に入学したか、どの会社に就職したかが
 第一に大切なことではなく、
 そこで何をやったか、が重要な問題だと思います。
  生き生きと。  近藤逸子