枝光のコピーを考えてみた。

2020年10月、市民センターの講座を依頼されて、
「まちのキャッチコピーをつくろう!」という企画を準備したのですが、
残念ながらコロナのせいで流れてしまいました。
せっかくなので「ロコレポ」に残しておこうと思います。

ポスター案を考える上で、まず固めたのはロゴまわりの処理。
ひらがなで「えだみつきた」とし、意味の切れ目を明確にするため、
文字のあいだに、枝光のマーク(by 910デザイン)を使いました。

タグライン※には、枝光北まちづくり協議会のスローガン、
「出会い、ふれあい、支えあいのまちづくり」に使われている
3つのキーワードをひらがなに開き、ロゴの上に並べました。
※タグラインとは、企業やブランドを認知してもらうための短いフレーズ。
 キャッチコピーが人を振り向かせたり、ウケを狙うのに対して、
 タグラインは、企業やブランドの価値や理念などを集約したものです。
さまざまな広告表現の土台となるタグラインを決めておくことで、
多少遊んだキャッチコピーであっても、大切な思い(メッセージ)は
「であい、ふれあい、ささえあい。」と、落とし込めるわけです。

◆最初は、「枝光」の地名をネタにしたアイデア。

枝光八幡宮の由緒によれば、
この地を支配していた豪族が
木の枝に「鏡」と「剣」と「玉」をさげて天皇を出迎えたという話が
『日本書紀』(仲哀天皇八年)にあり、
この三つの光る枝が「えだみつ」の地名の由来なのだとか。

真偽はともあれ、この神話をふまえた枝光のマークと
タグラインの3つの「あい」を結びつけたコピー案です。

◆続いては、枝光の「風景&イベント編」

坂道や階段がやたら多い。沿岸に工場が建ち並ぶ洞海湾に面している。
そんな地理的特徴をふまえて、コピーを考えました。
ちなみに、ガントリークレーンをキリンに見立てたコピーは、
この年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」から。

◆次の切り口は、地域のイベントや活動から。

【元気っ子ひろば】
枝光北市民センター内で、金曜日の午前中に開かれています。
地域の「子育てサポーター」の協力を得て、健康育児相談のほか、
親同士の交流や子育ての疲れをいやす場として利用されています。
【いきいき子どもひろば】
子どもたちを対象とする枝光北市民センターの講座です。
内容は、楽しい交流イベントや体験型の学びなどが中心で、
毎回、小学校を通じて案内チラシが配布されています。
【枝光 地域成人祭】
北九州市の「二十歳の記念式典」は、今や全国的に有名ですが、
枝光では1965(昭和40)年から「地域成人祭」を長年続けていて、
中学時代の恩師も出席する同窓会イベントになっています。
【ふれあい枝北まつり】
枝光北まちづくり協議会が主催する "夏祭り"です。
自治会やPTA、商店街、市民センターなど、
地域のさまざまな人々の参加・協力で運営されています。
【えだみつきた文化祭】
市民センターを会場に開かれる地域の文化祭です。
館内には、書道や生け花などのクラブ活動の作品が展示され、
ステージ部門ではコーラスやダンスなどが披露されます。